夢咲Clip

新潟ろうきん夢咲Club通信vol.52(2018年Autumn第52号)特集に掲載したNPO団体監修の情報を掲載します。

こちらの先生方に聞きました!

日本家族療法学会会員。養護教諭を経て、現在はスクールカウンセラーとして勤務。困っている子どもや保護者が元気になれるように取り組んでいる。

チャイルドラインにいがた代表。メンタルヘルス協会認定上級心理カウンセラー。こどもの電話無料相談を通じて子どもたちの本音を受け止め、自ら解決の糸口を見つけるためのサポートに取り組んでいる。

思春期の心のなか

この時期の子どもは、成長してホルモンバランスが変わってきます。背が伸びたり体が変化して自分の中にも違和感がある状態。さらに心の働き方や物事に対する感じ方も安定できずにいつも大きく揺れ動いています。そのため、大人が以前と同じような接し方をしても、揺れ動く心のせいで衝動的になったり、きつい言葉になったりしてしまう。子どももそんな自分の変化に戸惑っていたりもします。

私は子どもが反抗期と聞くと「健やかに成長されていますね」と伝えています。 第二次反抗期が現れるということは、自分という人間をしっかり認知しているということ。成長段階として、『我』をしっかり持つと、『他』も見えるようになってくるんです。子どもの感情爆発は困ることも多いですが、家庭が子どもにとって、素直に感情を出せる安心できる場であるということ。ひどいことを言っても見捨てられないという信頼感のある良い親子関係だということなんですね。

反抗期の言動はスッと受け流すが吉

子どもにとって親の機嫌がいいことが1番の家庭環境。子どもの反抗的な言動に真っ向勝負せず、合気道のようにスッと受け流すことがおすすめですよ。また身体の変化についての知識があると、保護者も『あ、この子は今成長していて、ホルモンバランスも変わっているんだな』と客観的になれますね。

親だって人間。仕事や体調で子どもの感情大爆発にイライラすることもあるでしょう。そういう時は、大人は大人で心のケアをしていくことが大事。イラっとしたら「その場を離れる」「少し楽しいことをする」を試してみてください。

【「チャイルドラインにいがた」とは?】

子どもたちが安心して話せる「場」を提供するため、2001年5月に発足しました。
18歳までの子どもがかける無料電話を開設し、「聴き手」が子どもたちの心の声を真剣に受け止めています。
問題解決の糸口を子どもたち自ら見つけてもらえるようにサポートを行っています。
18歳までの子ども専用TEL:0120-99-7777(毎日16時~21時)

<連絡先>
〒951-8122 新潟県新潟市中央区旭町通2番町739-7
TEL/FAX:025-224-5555
https://ameblo.jp/clnh13/