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横山光昭氏直伝!年収200万円からの貯金生活メソッド 毎月少額からできる資産形成

投資の原則は長期・分散・積立

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資産形成のために投資をしようという風潮は、iDeCo(個人型確定拠出年金)の対象者が拡大し、つみたてNISAが始まる等の段階を経て徐々に高まってきています。実際に始めた、始めたいという声も徐々に増えてきていることを、家計相談の場面でしばしば感じます。良いことだと思う反面、投資の始め方を間違えてしまう人をみかけます。一度に大きな金額を投じようとしたり、投資をすることで家計が毎月赤字になってしまったり。投資は「長期」「分散」「積立」の原則を取り入れたものが好ましく、毎月数千円程度の少額からでもいいのです。

大切なのは長期的に継続すること

このような投資ができるのが投資信託。これを理解し、家計のバランスを取りながらコツコツと長期的に継続して投資をしましょう。投資を始めると家計が赤字になる、必要なものにお金を払えなくなるなら、まずは家計を見直し無駄を減らし、投資に充てられるお金を作り出すことが大切です。できれば、毎月の生活費の7.5か月分の貯金(生活費として「使う貯金」が1.5か月、生活防衛資金として「貯める貯金」が最低6か月)ができてから始めてください。長い期間がかかるようであれば、貯金をしながら投資を並走させるという方法もありです。貯金に軸足をしっかりと置きながら、貯金をメインに取り組み、投資は3〜5千円など少額で始めます。そして貯金ができてきたら、徐々に投資の金額を増やしていくという計画です。税優遇があるiDeCo、つみたてNISAでもできますので、制度について少しふれておきます。

所得税と住民税が安くなるiDeCo

iDeCoはDC(企業型確定拠出年金)の個人版。掛け金を置いておく対象は、株式や債券などの投資信託、定期預金、保険があります。どれを選んでも掛け金は全額所得控除となるので所得税と住民税が安くなります。増えた金額には通常20.315%の税金がかかるのですが、それが非課税となります。ただ、利用しているだけで毎月手数料が最低171円かかることに要注意です。今の金利状況では定期預金では手数料のほうが高く、元本が減ってしまいます。価格変動型となる投資ではやり方により異なりますが、始めは手数料のほうが高くても、数年すると利益が上回ることが期待できるでしょう。ただ、現状では掛け金を拠出できるのは60歳まで。引き出せるのも60歳からとなり、この年齢は今後引き上げが見込まれますから、利用時には注意が必要です。

長期の資金形成ならつみたてNISA

つみたてNISAは2014年にできたNISA(少額投資非課税制度)の積み立て投資版で、長期投資で資産形成をしたい人に向いています。非課税期間が20年と長いので、少額でもコツコツと積み立て投資をすることで、期間が経つほど、複利の効果で資産を増やすことができます。特に利用できる年齢や引き出せる年齢などに制約はなく、比較的柔軟に利用できます。 どこでどのように投資をするかはあなた次第ですが、無理のない少額からの投資は、やがてあなたの資産へとつながるものです。目的のため、必要な資金を作るために、始めてみてもよいのではないでしょうか。

  • 横山 光昭氏
  • profile

    家計再生コンサルタント
    株式会社マイエフピー代表取締役
    横山 光昭氏
    家計のマイナス面の盲点を見つけ、無理なくできる再生と貯金の方法を紹介。厳しくも依頼者に寄り添う親身な指導内容はお金の問題だけでなく依頼者の人生までも再生させ、多くの人から共感を得ている。各種メディアへの執筆、TV出演なども行う庶民派ファイナンシャルプランナー。

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