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横山光昭氏直伝!年収200万円からの貯金生活メソッド ローンから考える家計見直し

ローンの返済も固定費の一つ

家計の見直し方法として、住居費や生命保険料、通信費など毎月1回決まった金額を支払う「固定費」の見直しをお勧めしています。契約内容を必要なものだけに絞ることで、毎月の支払金額を下げられる可能性があり、かつ一度下げると努力をしなくてもその効果が長続きするということが大きなメリットです。このような「固定費」の1つに、「ローンの返済」も含まれるのですが、これを見直そうと考える人は少ないようです。支払わなくてはいけない、利用したから仕方がないと思いがちな支出。実はこれも見直しが可能な場合があります。例えば金利の高いローンで借入をしている場合。金利の安いローンに借り換えると毎月の返済額が減ったり、返済期間の短縮ができます。どちらも総支払額を減らし、家計への負担を軽減できます。

住宅ローンなどは手数料も考慮

ただし、住宅ローン等の利用金額の大きなローンについては、金融機関で借り換えの手数料などが発生するため、その金額も考慮しなくてはなりません。住宅ローンを借り換えると効果がある条件とは基本的に、借り入れ年数が10年以上残っており、借入残高は1000万円以上、借り換えによる金利差が1%以上あることの3つとされています。現在は金融機関が競うように金利や手数料を下げた商品を出しているので、状況によっては金利差が0.5%ほどでも借り換えによる効果が出る場合があります。自分の場合はどうかを知りたければ、インターネット上の「住宅ローン返済シミュレーション」で試してみるとわかりやすいでしょう。また、興味を持った住宅ローン商品を扱う金融機関に相談してみるのも良いと思います。

ローンのおまとめは家計の見直しとセット

また、カードローンやフリーローンなど借りたお金については「おまとめローン」を活用すると返済負担が減る場合があります。おまとめローンとは複数の借入先を1つにまとめて返済するローンのこと。借りてしまったお金の総額をしっかり把握できますし、「このローンの返済は終わった?あのローンの返済日は何日?」と混乱するようなことがなくなり、毎月いくらを返して、残高はいくら残っているのかなど、自分の返済状況がわかりやすくなります。返済自体がシンプルになることがメリットですが、先に借り入れをしていたローンよりも金利が高くなってしまうと返済総額が増えてしまうので、利用するローンは金利を意識して選びましょう。また、金利が安くできたとしても借り入れた金額が減るわけではありません。新たなローンを利用することがないよう、気をつけましょう。ローンを利用する場合、特におまとめローンについては、家計の見直しや改善とセットだということを忘れないでください。返済する金額を捻出できる家計づくりをしながら、借入をしなくても暮らせる家計を目指しましょう。目的のしっかりあるローンは有益なローンと言えますが、目的もなく、その場しのぎで利用するローンは浪費と言えます。借りる金額も、利息として払う金額も、です。そこを意識してローンと付き合うべきだということを、忘れずに。

  • 横山 光昭氏
  • profile

    家計再生コンサルタント
    株式会社マイエフピー代表取締役
    横山 光昭氏
    家計のマイナス面の盲点を見つけ、無理なくできる再生と貯金の方法を紹介。厳しくも依頼者に寄り添う親身な指導内容はお金の問題だけでなく依頼者の人生までも再生させ、多くの人から共感を得ている。各種メディアへの執筆、TV出演なども行う庶民派ファイナンシャルプランナー。

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