ファイナンシャルプランナーに聞く お金と幸せの大事な関係
投資をする人は幸せ、
それとも不幸せ?
投資が広がる今考えたいこと
投資が身近なものとなってきました。NISA制度の利用者は全国で2,800万人と言われますから、日本人の5人に1人以上が投資口座を持っているということになります。
投資とウェルビーイング~私たちの持続的な幸せ~とは、どう関係があるでしょうか。
投資はまず「お金を増やす選択肢」です。お金が増えれば人生の選択肢が増えますし、未来の余裕が生まれることで、ウェルビーイングを高める要素となります。
かといって、大きく損をしたり、毎日株価チェックをすることがストレスであれば、ウェルビーイングを下げてしまいかねません。その意味では「投資=ウェルビーイング向上」と簡単にはつながらないことになります。
焦らないための基本知識と運用スタイル
投資にチャレンジするなら、やはり基本的な投資の知識を身につけておきたいところです。例えば株価は短期的に大きく上がったり下がったりすること、とはいえ長い目で見れば上がっていく可能性が高いことを理解できるだけで、短期的な値下がりで焦らずにすみます。
具体的な方法としては、できるだけリスクを抑えて、長い目で見れば堅実に運用成果をあげるような投資手段を取ることが考えられます。例えば、「毎月少額の自動引き落としで積立投資する」「国内外に分散投資を行う投資信託を購入する」「長期で考えて短期的な値動きで一喜一憂しない」のような運用スタイルを選択すれば、毎日株価チェックする必要がなくなります。
金融庁が国内外に分散投資をしたシミュレーションでは、20年投資を続けた場合、ほぼ100%の確率で運用成績はプラスで終わるそうです。投資と言えば毎日株価を見るというイメージがありますが、そこから離れてみるとグッと楽になるかもしれませんね。
NISAにおいては、つみたて投資枠向けで設定されている投資信託は長期積立分散投資に向く低コストの商品に限られていますので、ここから始めてみるといいでしょう。金額も無理をせず、月5,000~10,000円くらいでスタートがおすすめです。
投資は世の中をよくすることへの参加でもある
また、投資をするなら、短期的な「増えた、減った」の問題だけでなく、企業の成長を見守るような視点も持ってほしいところです。
スマートフォンの誕生、インターネットを通じた買い物、SNSを通じた友人との交流、便利なAIサービスなど、企業のイノベーションが私たちを豊かにしてくれた例は数えればキリがありません。そうした企業の株価が上昇するのは、マネーゲームではなく世の中を豊かにしたと評価されたからです。
だとすれば、あなたが株式会社へ投資したお金は、企業の成長や発展、イノベーションを通じて世の中を便利で豊かにしたことにもなります(もちろん値上がりの利益も得ます)。
投資というとズルいこととか悪いことというイメージがありますが、「投資は世の中をよくすること」と考えてみてはどうでしょうか。投資を通じたウェルビーイングがさらに高まるかもしれません。
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profile
フィナンシャル・ウィズダム代表
山崎俊輔 氏
特に確定拠出年金とリタイアメントプランに強いファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。年金教育家、投資教育家として執筆・講演を通じて活躍中。わかりやすさと親しみやすさ、ユニークな視点に定評があり、講演についても柔和な語り口が好評を博している。
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